【人生論】亡き先輩
ゴールデンウィークに入る前の4月末。以前に勤めていた学習塾の先輩のところへとお邪魔してきました。
その学習塾にまだ勤めている後輩から連絡が入り、「先輩の体に癌が見つかった」とのことで、ぜひ会いに来てほしいといった内容のものでした。
お医者さんからは生きているのが不思議なくらいと言われたほどで、全身に癌が転移してしまっており、余命も1ヵ月もつかどうかという状態…。
生きるか死ぬかのはざまで、先輩としては最後、会いたい人に会っておきたいと思ったそうで、何度も私の名前を挙げてくれていたそうです。
10年間勤めた会社とはいえ、辞めたことへの後ろめたさもあり、こんな自分が顔を出していいものかと非常に悩みましたが、気にかけてくださっているそんな気持ちをないがしろにはできまいと思い、後輩から連絡をもらったその翌日にお邪魔してきました。
会社を飛び出て、あれから約3年。先輩はずいぶんと体が痩せて、寝たきりのような状態になっており、その姿を前に涙は止まりませんでした。
お昼ごろにお邪魔して、他愛のない話をたくさんし、昔話に花を咲かせ、ゆっくりとした時間を過ごさせてもらいました。
訪問介護の方たちが来られたところでお開きとなり、次はいつ来れるかな?と仲間内で交わすような何気ないやりとりをして、ではまた今度と挨拶をして帰路につきました。
その翌日。後輩から再び連絡が入り、その先輩は天国へと旅立たれたそうです。
亡くなった人が何を想い、どこへ行くのか。また、残された人はどう受け止め、どう進めばいいのか。
生き物の数だけ生死が繰り返され、今日もどこかで新しい赤ちゃんは誕生し、今日もどこかで亡くなった方のニュースは読まれ、そんな当然のごとく日常にあふれる命の話題でも、身近な出来事となるとこれほどまでずっしりと重く、悲しく、そして深く考えさせられるものなんだなと実感したこの何日間でした。
命は尊いものです。だからこそ、たましいと肉体が共にあるうちに、その命のかぎり与えられた役目をまっとうせねばと改めて感じました。
寿命とは、命がめでたくおわるとき。つまり、じゅうぶん幸せに生ききったと感じられるように、歩んでいきたいものですね。
先輩、心よりご冥福をお祈りいたします。
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