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【指導論】勉強ができる=特性という捉え方

彩アカデミーでは生徒たちに勉強も人間関係も部活も遊びも、同じテンションで自分から手を伸ばし取り組んでほしいと常々話しています。そのなかで、勉強が苦手な生徒たちには、「勉強ができないとダメ」というわけではない旨の話もしています。もちろん、勉強ができるに越したことはないのですが…。

私の感覚としては、勉強ができるということは、足が速い、背が高いというものと同じで、その人の特性なのではと感じるところがあります。15年以上塾講師をしてきて、今はそんなふうに感じています。

昔はなんとしてでも成績あげるぞと思い、指導に意気込んでいましたが、これだとどうしても講師と生徒との信頼関係に歪みみたいなものが生じるんですね。温度感が合わないと言いますか、私のほうは熱量高く指導にのぞみますが、当の本人としては成績をあげないとまずいことは理解してても勉強することへの抵抗感も十分に漂っており、そうなると当然のことながらかみ合わないんです。

その特性という捉え方において、足が速くないとダメ、背が高くないとダメと言われることはまずないと思います。しかし、勉強ができないとダメという固定観念や価値観はなかなかぬぐえないものです。

特に親の目線で子どもと向き合いますと、勉強ができない、テストの点数が良くないというのは心配事のひとつになってきますし、その焦りや不安から強制的に勉強させる、毎日20分ずつでいいから復習してみようと提案する、スマホを没収する、ゲームを禁止にするというパターンも十分考えられます。

私自身は勉強が最重要であるとまでは考えておりません。ただ、受験生であればその優先順位はおのずと高い位置にあると思いますし、それが然るべき姿であるとも思います。

つまるところ、勉強ができる=良しという考えではなく、勉強ができるのはあくまでもその人の身体的な特性のひとつだと感じるんです。

勉強も足の速さや身長の話と同じで、○○でないとダメという考えから少し距離を置いて客観的に判断していく必要があるように思います。苦手であれば苦手なりのサポートの仕方や声かけのしかた、タイミング、関係づくり、目標設定、成功体験が重要になってくると思います。

先日の授業でも、英語が苦手な生徒に解説をしているとき、あえて難しい問題だよと伝え、その生徒のプライドやメンタルを様子見ながらヒントを出し、ひとつ解けたらオーバーリアクションも入れつつ、すごいすごい!と言いながら解き進めていきました。

一気に全問題の丸付けをすることも効率的ですが、苦手科目を目の前にしている生徒には、小分けにしながら○をつけていく感覚、解けた・乗り越えたという実感なども大事にしてもらい、解けて嬉しいという気持ちを共感する場面をたくさん作るようにしています。

しかしながら、勉強ができないとダメというわけではないと伝えた生徒たちには、苦手でもいいが頭を使わないということは非常にまずいと付け加え、思考することにはチャレンジしていってほしいことも伝えています。

苦手なりにも考え、考え続ける。それを繰り返していくなかで考える力を身につけていかなければならない。

その考える力を身につけていくことにおいて、生徒一人ひとりの特性を理解したうえでサポートをしていければ、前向きな発想や自主的な行動へと必ずつながってくるものです。

彩アカデミーは学習塾ですので結果も大切ではありますが、そこに至るまでのプロセスや生徒一人ひとりの特性も見極めていき、どんな成長を成し遂げているかにも目を向けていきたいと考えています。


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2025-10-02 | Posted in BLOG